香港はもうすぐ旧正月、明日(2月4日)が大晦日で、明後日(2月5日)が元旦になる。
中華圏でお正月と言えば旧正月なので、街は新年を迎える準備一色になっている。
そんな2018年の終わり(旧暦)に、香港ホテル業界のみならず、香港中が驚く事件が起こった。
舞台は、香港でも高級な部類に入るお洒落なホテル、ザ・ミラ。
言わずと知れた香港の繁華街、尖沙咀のネイザンロードに建つホテル。
そのホテル最上階の窓が落下し、ネイザンロードを歩いていた本土からの観光客の女性の頭部を直撃し、女性はその後病院で死亡した。
ネパール人の清掃スタッフが窓を開けようとしたところ、落下したとの事らしい。
え、窓を開けようとして落ちるの?と不思議に思うかもしれないが、香港は普通に落ちて来る。窓を拭こうとしていたお手伝いさんが、誤って落ちて来る事もある。
でもなぁ~、古いビルと違って高級ホテルだよ。香港の繁華街のメインストリートだよ! ちゃんとメンテナンスしていないのかなあ~?
事件後、ホテルは全窓を点検したという事だけど、今更感が・・・
現在警察が調査中で、「窓に故障があったかどうか」が、問題になるかと思う。
故障があればそれを管理すべき部門の責任になるが、故障の無い窓が開けただけで落ちるわけがない(それでは窓として機能しない)ので、恐らく故障していたと思う。
では管理責任部門はどこか? 死者が出ているので、責任は重い。
きっと香港中のホテルが、今慌てて窓点検している事と思う。
事件の数日後、現場近くに行く用事があった。
相変わらずネイザンロードは、観光客で賑わっていた。
頭上を見上げ、ここに窓が落ちて来たのか・・・恐ろしい!と思った。
香港では、何も落ちて来ない事が幸運なのかもしれない。